Souma Kazue / 1843 - 1875
常陸国笠間藩藩士の家に誕生。生没年は不詳。1865(慶応元)年に脱藩し、江戸幕府の歩兵徴募に応じた。長州征討軍の解散後、新選組に入隊。局長付組頭として隊士を率いた。流山で近藤勇とともに捕縛。近藤の嘆願により処刑を免れ、笠間藩に預けられて謹慎した。この後、彰義隊に参加し東北戦争を転戦後、仙台で土方歳三と合流、蝦夷地へ渡り箱館戦争へ参加し、主に箱館市中の取締の任に当たった。1869(明治2)年6月20日(旧5月11日)の新政府軍箱館総攻撃により弁天台場は籠城。6月24日(旧5月15日)に弁天台場降伏となり、相馬は箱館での新選組隊長である森常吉から隊長を引き継ぎ、新選組の終焉を看取った。台場での謹慎の後、1870(明治3)年に伊豆新島に流罪、1872(明治5)年に赦免となり東京に移り住むが、突然の切腹死を遂げた。
画像出典:植村弘氏所蔵(新島村博物館寄託)